ボケがつよいボディを借りた(6Dmk2)
脳死タイトル・・・・。
昨年末に新たなボディを友人が生やしたと聞き、ご厚意に甘えに甘えまくってたくさん借りてきました。
EOS 6D MarkⅡ
言わずと知れたフルサイズ入門機6Dの2世代目です。2017年8月発売。
概要
- 約2620万画素 フルサイズセンサー
- DIGIC7
- ISO100~40000、ISO50(L)、ISO51200(H1)、ISO102400(H2)
- SS1/4000~30秒
- 高速連続撮影 6.5コマ/秒
6Dmk2は80D(2016年)の操作性を受け継ぎ、中身は9000D(2017年)のようなフルサイズ入門機(kiss)です。
ほぼ80Dと同様な操作系。ただし80Dでは[Q]ボタンだった箇所に新たに拡大ボタンが来ています。慣れないうちはここで操作ミスが多発。画面タッチで設定変更したい場合[Q]ボタンを押す必要があることや、80DのようなAEロック/AFフレーム選択ボタンで拡大縮小することに慣れていたAPS-Cユーザーにとって、6Dから引き継がれた上位機のような拡大縮小操作は戸惑います。
ただ、[Q]を押してメイン電子ダイヤルをがりがり回せば拡大縮小が素早くできるのは案外便利なものです。さらに上位機と同じになったとはいえ、右手で操作が完結するのは80Dユーザーとしてはありがたいですね。といいつつ拡大ボタンを押そうが再生ボタンを押そうが再生画面に行けるので(ライブビューは不可能かも)[Q]をもう少し押しやすい位置に配置してほしいところはあります。6Dとの互換性を優先した結果だとは思いますが。
側面はマイク、USB-MiniB、MiniHDMI端子、NFCとあっさり。レリーズ端子はボディ正面に移動しています(端子も2.5㎜ジャックのE3タイプではなくN3タイプ)。
2016年にはtype-C採用のスマホも出ていた中でのMiniBですが、80Dの時はケーブルが製品に付属しておらず・・。今やネットでも買えますがケーブルくらいは付属してほしいところです。また、余談ですが6Dmk2はキャノンの一眼レフで最後のMiniB採用機となりました(x90は正統進化ではないので除く)。この後キャノンはx10、90D、5Dmk4(USB3.0)をMicroBで出し、EOSRからはtype-Cを採用しています。
説明不要の安心感。Canonをお使いの方は不自由なく操作できると思います。
変わったなぁ
ここでは80D使いが触ってみて進化したと思うポイントを挙げていきます。なお発売から既に凡そ3年も経って今となってはな所や同時期のAPS-Cにも搭載されてるよ!(調べ不足)はあると思いますがご容赦を。
カメラ内で回折補正が行えるようになりました。JPEG撮って出しの方にとっては有利なポイント。
トリミング画面で回転補正がかけられるようになりました。これはデカい。ようやく搭載されたかという機能ですが、搭載してくれてありがとう。
動画において動画電子ISが使えるようになりました。多少癖はありますがないよりはましかも。という機能です。40単をつけて動画を撮影しましたが癖こそあるもののまるでIS搭載レンズかのようにふるまってくれるところはすごいです。ただ何回も言うように電子ISですので過度な期待は禁物。そういう意味でもR5はすごい楽しみです。
また、ライブビューの静止画撮影も動きものをちゃんと追える性能が80Dより上がったかな?という80Dのライブビューを使いこなせていないのか、プラシーボなのかはわかりませんがそんな風にも感じました。動画においては80Dでも実用レベルですよ。
その他80Dにもありますが5Dmk3や6Dと比較ということでは、ホワイトバランスが雰囲気優先、ホワイト優先が使えるようになりました。またピクチャースタイルはディテール重視に対応しました。
初心者向けエントリーモデルではありますが過去機に比べて歩幅は小さくともちゃんと一歩前へ進んでいる気がしますが、どうでしょうか?
まぁ・・。
ここで大きく後退するわけですが。
噂では80Dのセンサーを流用したとまで言われている6Dmk2、上位機との差をつける意味やコストカットも絡みこうなったのかな・・。とは思いますが明らかにAFポイントが狭いです。
AFポイントさえ広ければ、ミラーレスが台頭してきた2020年においてもまだまだフルサイズ一眼レフとしてイチオシで行けたはずなのに・・。もったいない。2017年といえばCanonは80Dと同じ45点AFセンサーをひたすらオシていたと思いますが、その土俵はあくまでAPS-Cであり、フルサイズで高密度に45点!!と言われても・・・。
撮り鉄がそもそも6Dはお門違いという声も認めますが、撮り鉄抜きにしてもこれは狭いと思います。撮り鉄ではないカメラ好きがファインダーをのぞくたびに狭いと言い合うレベルですから・・・。
ならば液晶を使って撮ればいいという案もあるかと思いますが、70-200などの重量級レンズでの安定感、電池の持ちを考えても最適ではないです。この点ミラーレスのEOSRPは最適かと思えば電池がkiss系統(LP-E17)なミラーレスなので・・・。
アピールポイントとして世界最軽量やxx点AF!!は売り込むうえでとても効果ありますが、もう少し実用性も追求されていればと思う限りです。
とはいえ流石はCanonのフルサイズ、出てくる画はとっても好きです。80Dや5Dmk4ではCanonのセンサーのダイナミックレンジが進化した!というレビューを見ますが、6Dmk2は80Dより後発ながらセンサーは5Dmk3などと同世代らしいです。個人的には5Dmk3ばかり見ていたのでここはうれしい誤算。
実際に撮影したものを見返しても友人の5Dmk3と似たような、まさにあこがれていたCanonフルサイズっていう画を出してくれます。なんとなくですが5Dmk4はべっとりした、80Dと同じような画ばかりで・・。ダイナミックレンジや画素数を考えても5Dmk4が有利ですが、うっとり見とれてしまうような独特の空気感が感じられず。
小さな一歩から後退りまである6Dmk2ですが、なんだかんだ借用しまくってます。何より70-200を112-320として使わずに済むのですから・・。フルサイズは画角でも、出てくる画でもAPS-Cより好みです。
長くなりましたが論より証拠。拙作ですが撮ってきたものを載せて終わりとします。そしてシャッター耐久をすり減らしてもにこやかに機材を貸してくれる友人に改めて感謝。