夢から覚めたので出かける - 3
静かな朝。
遂に、在りし日を偲ぶ景色が消滅するまで数日となりました。
北の方へ向かう用事ができ、キャリーをガラガラ転がしながら来てしまいました。
「こんにちは〜!」
「誰の子?どっからきたぁ?」
「いや、観光客でして、、」
光線がおしまいなお昼に、しかも何があるわけでもないのに、
キャリーを引いてズケズケと失礼しました。
とても親切に道案内をいただいて大変感謝です。
帰り際も道案内いただいたおじちゃんと遭遇し、
笹川流れもしっかり観光してね。もうお昼だよ〜と別れの挨拶をいただきまして。
まだまだこれから。しっかり観光して参ります。
振り返って、とてもエモい要素が詰まった光景を見てしまいました。
いなほが来たら映えたかもしれません。
いなほに乗っているとあっという間の区間も、じっくりじっくり歩むと結構面白いですね。でも、当たり前ながら歩くことは考えられていないのでキャリーが邪魔なのですが。
と、いうことで(?)山登りです。
びっくりしたことにランナーの方が現れまして並走をしています。
115の時の俯瞰もそれはそれで落ちたら死ぬレベルではあったのですが、今回の方が恐怖を感じます。落ちたらシャレならんね。
山頂ならぬ崖頂で、もしもくらっと来たら死ぬなとビビり散らかしながら待機しまして。
デフォルトいなほが来るかと思えばはまなす色でした。
単色はいかがなものかと思っていましたが、ビビッドでそれはそれでよし!といったところでしょうか。
海岸沿いに降りて来れた時の安心感がデカい。
再び歩きまして、
なんだかとても良いです。小並感をやめなさい。やめられないんだなぁ。
自分のボキャ貧すらどうでも良くなる景色を写真に収めている時がとても好きです。
デフォルトいなほ、485が居た頃こそなんだこれでしたが、このためにあるのかなと思えるデザインです。
歳を重ねて、コンデジで485を見送ってから10年がそろそろ経とうとして、、、感性もだいぶ変わりました。
もしかして:iPhoneで撮った方が綺麗
色々ゴニョゴニョすればZくんでもどうにかなりそうですが、生憎私は疲れてるんだ。と言わんばかりの雑写真。最後の力を振り絞り「笹川流」の石碑を撮りまして。
[越後寒川]到着です。
「次の電車そろそろくるかねぇ?」
「え?来た?これ?」
【ワンマン 締切!】
村上方面行きの電車を乗ろうとしたおじちゃんの乗車作戦を無事に遂行し、
ほっと一息しようとしたら
「君、電車好きなのかい?」
「車の中から何度も見たよw」
と、つよいカメラを持ったおじちゃんに声をかけられまして、
談笑しているとあっという間に笹川流れを去る時間が。
手を振り、お見送りいただいて、これまた感謝です。
単行の連結、地味に初めて乗ったかもしれません。
日没の車窓を府屋くらいまで見て、そこからは記憶がないまま目的地へ。
帰りのいなほの混み具合に気が遠のきましたが、なんとか無事に帰ってきました。
東側連絡通路の西陽が差し込む時間、とても好きです。
本当にこれが最後。10年強、何度も利用していた道。
お世話になりました。ありがとう。